「キレイ好き」が脱サラし、ハウスクリーニング職人になった話

脱サラ後、ハウスクリーニングのシューリックを創業

西川洋平さんは掃除好きの趣味が高じて脱サラし、ハウスクリーニング事業をスタートした。

ハウスクリーニングとは、掃除・清掃のプロがフローリングやエアコン、キッチン、浴槽など、素人では行き届かない部分も含めて家中を徹底的にキレイにしてくれるサービス。家事代行としてのハウスクリーニングと、賃貸マンションなどの退去時に行うハウスクリーニングを手掛ける企業が多い。

西川さんが運営するシューリック(神奈川県厚木市)は、創業4年目ながら無菌室などの珍しい清掃依頼も受け、さらにリフォーム業・電気工事業にも着手するなど、ハウスクリーニング事業の幅を着実に拡大している。

「もともとキレイ好きが高じて事業化した」だけに、技術力の向上を純粋に楽しむ姿勢がビジネスとしても功を奏している形だ。

第2種電気工事、乙種第4類取扱者免状、酸素欠乏防止特別教育、石綿解体特別教育などの資格も趣味の延長線上で取得し、「結果として趣味を仕事にも生かすことができ、家庭内の雑用のほとんどを自分で対処できてしまう」と語る。

とはいえ、ハウスクリーニング創業当時は相当な苦労があった。失敗談やハウスクリーニングへの情熱・探究心などについて西川さんに話を聞いた。

ハウスクリーニング開業の集客と苦労

西川洋平(にしかわ・ようへい)/シューリック/クリーニング(材工), 電気工事(材工)

西川洋平さんは長い間、普通のサラリーマンだった。しかし37歳のとき、日頃からの掃除好き・キレイ好きが高じてハウスクリーニングのシューリックを創業する。シューリックという名前は「修理」と「クイック」を組み合わせた西川さんの造語。「安い・早い・綺麗が自慢のハウスクリーニング」を標榜し、建設業界になんのツテもなく飛び込んだ。

前職は機械設置業だったので、なんとなく建設業に馴染みもあったが、現実は厳しかった。「1日5000円の仕事だったり、そんな仕事が月2件しかないような地獄の日々もありました」と当時を振り返る。

どうすれば集客できるのかと悪戦苦闘し、チラシを1万部ぐらい撒いてみたこともあった。しかし、1万件のうち3件しか反応がなく、失敗に終わった。初年度は片っ端から知り合いに連絡し、仕事をさせてもらってどうにか乗り切った。「苦い思い出は結構ありますよ」と西川さんは笑う。

掃除好きの本領発揮!ハウスクリーニングの事業成長

せっかくハウスクリーニングの仕事を受注できたとしても、開業当初は何度もクレームを受けた。それでも西川さんはリーズナブルな料金設定だからといって開き直ることは絶対にしなかった。

「怒られて怒られての繰り返しの中」で、1回言われたことを2回、3回と言われないように意識し、クリーニング技術を地道に磨いていった。

西川さんの趣味は掃除だ。だからこそ常に「まだまだ技術の追及が甘い」と自戒し、今でも薬品の見本市で新たな薬品を仕入れ、どうやったらもっとキレイに掃除できるかと研究するなど、技術力の向上に余念がない。

しかし技術面だけ上達してもハウスクリーニング事業は成長しない。

「一口にハウスクリーニングと言っても、人によってどこを気にしているかが違う。そこに気付いて、お客さまがどういうことをすると喜ぶかを追い求めることもとても楽しいんです。ハウスクリーニングってすごく奥が深いんですよ」——

お客からのクレームは、西川さんの根っからの掃除好きの才能を刺激し、技術的にもビジネス的にも開花させていった。

「ハウスクリーニングは作業者の自己満足になりがちですが、仕上がりの良し悪しの判断は人によって千差万別なので、お客さまとのコミュニケーションが大切」だと西川さんは語る。

特殊清掃、調理場クリーニングにも挑戦したい

新たな業務への意欲を語るハウスクリーニングのシューリック代表・西川さん

シューリックも創業2年目になると、知り合いの力なども借りつつ、なんとか事業が軌道に乗りはじめた。得意分野はエアコンと浴槽、キッチンなどの水回りのクリーニング。賃貸マンションや賃貸アパートの案件が多い。

実績と信頼を積みはじめると、シューリックには通常のハウスクリーニングの仕事とは異なる「面白い仕事」も舞い込むようになってきた。

たとえば、無菌室のクリーニング。水道水も雑巾も使えない現場で「プロの目から見ても綺麗に見えるようなところを徹底的に掃除して、それをさらに専門業者が数値で確認する」難しい仕事だ。

そのほかにも熱海温泉の黒御影石を清掃するといった、西川さんが経験したことのないクリーニング案件も増えてきている。

掃除好きにとっては、未経験のクリーニングは楽しくて仕方ないようだ。調理場のクリーニングも未経験なので挑戦してみたいという。

西川さんは、特殊清掃にも新たに挑戦したいと考えている。特殊清掃の仕事は資格もいるし、対応できる業者も少ないので単価はとても高い。しかし「怖いからまだ手をつけられてないんですよね」と言う。

現在シューリックの従業員は、西川さん本人を含め2名。ハウスクリーニングを事業の柱としつつ、親和性の高いクロスやクッションフロアなどのリフォーム事業、電気工事にも手を伸ばしはじめている。

「よく一家に1台あればなんて聞きますが、私の場合、一家に1人いればですね」と語る西川さん。今後もハウスクリーニング技術の研鑽・研究に没頭し、シューリックの事業を伸ばしていきそうだ。

[企業情報]

社名/シューリック

https://sustina.me/company/647272

本社所在地/神奈川県厚木市上依知136-7

対応可能職種/クリーニング(材工), 電気工事(材工)

対応可能エリア/神奈川県(横須賀市と三浦市、一部藤沢を除く)、東京都(多摩地域)


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