2019年に入ってから、CraftBank(以下、クラフトバンク)のマッチングサービスにおいてリフォームの協力募集の求人と、その案件に対する問合せ(応募希望)が顕著に増えてきていますので、その状況をリポートします。
東京圏のリフォーム求人案件は特に多い!!
先日、新元号も発表され、4月に入って春めいてきましたが、やはり2月や3月の時期は4月からの新生活へ向けたリフォームに関する求人が増えるというのは、想像に難しくありません。
リフォーム案件の求人をクロス、床、建具・サッシなどと合わせて募集しているものが集中していることもそれを裏付けているようです。
特に新生活で人口の流入が多い東京都やその近隣の神奈川県・埼玉県・千葉県、そして大阪府とその周辺地域あたりが顕著に増えています。
1995年以降、東京・神奈川・千葉・埼玉への転出と転入の相関は継続して転入超過傾向にあり、その流れが継続する限り、異動などの節目となるこの時期の内装工事やリフォームなどの案件はクラフトバンクにも豊富に掲載されることが予想されます。
リフォーム案件の求人募集に対する問合せ率はおよそ9割!

直近の2月と3月の間でリフォーム案件に対する求人募集の内、87パーセントの求人情報に対して、応募希望の問合せが入っていたようです。
求人の傾向としては、3月にリフォームに関する協力募集の求人が激増していました。その3月に限って求人への問合せ率を見てみると、93パーセントと驚異的な数値となります。
なお、ここで言う問合せ率とは、この2月と3月のリフォームに関する総求人募集件数とそれらに対する総問合せ数を基に計算したものになります(総問合せ数÷総求人募集件数)。
この数値が示すものはつまり、10社がリフォームに関する協力募集の求人を掲載したとき、8社〜9社のリフォーム企業ないしは専門工種の一人親方から応募の希望が寄せられるということです。
考えられるケースとしては、2月ごろまでは知り合いベースやクラフトバンクでつながりを持てた協力業者と仕事をこなしていたものの、案件が重なるに連れて、既知のリフォーム業社だけでは現場を回すことができず、こうして3月に協力業社の求人が集中する現象が起きたことが予想されます。

リフォーム案件の協力業者募集の詳細を見てみると、職種としては「クロス」「大工」「建具・サッシ」「家具・什器」「床」「空調・エアコン」「ガス」「給排水」など、協力業者の募集側が求める業者、職人は多岐に渡っています。
ですが、それに対して9割近い問合せが寄せられていることは、クラフトバンクの8400社近い(4月2日現在)会員の中に、日本の各地でそれらをカバーできるだけの専門工種の建設企業を抱えていることの証明でもあります。
リフォーム求人市場の今後
次世代住宅ポイントが追い風となるか!?
次世代住宅ポイント制度とは、消費税率10%が適用される対象の新築住宅購入や住宅リフォームをされた方に対し、さまざま商品と交換できるポイントを発行する制度です。
購入者としてはポイントが貰えることは非常にお得感を感じるので、駆け込みとはいかないまでも、この際にリフォームを行おうとする人や増税前にリフォームを考えている方もいらっしゃるので、さらにリフォームの需要は増えるのではないでしょうか。
対象となるリフォーム工事
・開口部の断熱改修
・外壁、屋根・天井または床の断熱改修
・エコ住宅設備の設置
・バリアフリー改修
・耐震改修
・家事負担軽減に資する設備の設置
・リフォーム瑕疵保険への加入
・インスペクションの実施
・若者・子育て世帯が既存住宅を購入して行う一定規模以上のリフォーム ※40歳未満の世帯
リフォーム需要の拡大と伴にリフォームに関する協力募集の求人も獲得激化すると予測されます。